弊社は今月コミュニケーション強化月間(あいさつ&さん付け)に取り組んでいます。
私もいつにもまして元気よく心をこめて挨拶するようにしています。
さん付けに関してはトヨタ時代から特に意識なく役員に対しても
さん付けで通してました。流石に副社長クラスの方々には出来ませんでしたが(笑)
私自身、さん付けで呼ばれる方が好きです。タイトルで呼ばれると、何となく距離感を感じ、寂しくなります。
さん付けは確かにコミュニケーションをより円滑にするツールと
言えます。ただ、さん付けさえすればコミュニケーションが良くなり、
風通しの良い会社になるのかと言えばそれは違うのではと考えます。
やはり”人を思いやる心と、チームワークを大切にする”ことがまず備わってないと、さん付けしたところで、形だけになってしまうのではと思います。勿論、まず形から入るいう考え方もありますが。
そんなことを考えていたら、たまたまPHP研究所社長、参議院議員等を歴任された江口克彦さんの”さん付けしても風通しがよくならないワケ”というコラムを拝読する機会に恵まれました。
コラムの中で、江口さんは社内の風通しをよくするのは、社長の人徳、
上司の人間的魅力であり、要は社長・上司が恐怖政治をしないこと、上から
目線で社員や部下に接しないこと。これに尽きる。とおっしゃってます。
私は自省を込めて、江口さんのおっしゃってることはその通りだなと
思いました。
私は決して弊社が取り組んでるコミュニケーション強化月間、さん付け運動
を否定しているわけではありませんし、今後も出来れば続けたいと思っています。
ただ、さん付けはあくまでも距離感を縮めるツールであり、コミュニケーションのベースに信頼関係がないとせっかくのツールも生きてこないと考えます。
弊社はマネージャー以上の方々を対象に、コンプライアンスや、ハラスメントや、
アンガーマネジメントの研修を行っていますが、改めてこのような研修は
大切で、そこでの学びを少しでも実践することで、弊社がより風通しの
良い会社になり、さん付けというツールがより生きてくるのではと愚考した次第です。